デビルマン saga と派生作品: 読むべき必須ガイド


デビルマン sagaや様々な派生作品の存在により、新しい読者が常に生まれているようです。

デビルマンは単行本が5巻しかなく、手軽に読むことができる作品ですが、時間が経つにつれてさまざまな解釈や派生設定が加わり、どこから読み始めればよいか迷うこともあります。

デビルマン の世界には、派生作品以外にもプロトタイプである「魔王ダンテ」や、デビルマン アキラとサタンのリョウの関係を描いたプロトタイプ「学園シンシン男子」、さらには多くの改訂版などが存在し、その内容を理解するためには膨大な情報が必要ですが、それは次回の「中級」または「上級」編としてお話しし、まずは基本的に理解しておくべき3つのポイントを紹介します。

ポイント1:『デビルマン』と『バイオレンスジャック』は同じ漫画なの?

ビルマンはどこから見ればいいの?

ポイント2:デビルマンのアニメはどこから見るべき?

ポイント3:韓国の作家がデビルマンを描いた?

まず、各ポイントに入る前に原作とも言える漫画『デビルマン』の基本的な事実を知っておきましょう。

『デビルマン』は1972年7月から翌年3月まで日本のテレビ朝日で放送されたアニメの原作作品です。原作というよりも同時進行で進んだもので、原作者・永井豪の漫画は講談社の週刊少年マガジンに1年間連載されました。

当時、原作漫画とTVアニメを再び漫画化した「コミカルライズ版」があり、これは秋田書店の「冒険王」雑誌に助手の樋浦ミツルの名義で連載されました。この漫画は当時、韓国に「デビルボーイ」という名前で紹介されました。

ポイント1:『デビルマン』と『バイオレンスジャック』は同じ漫画なの? どこからデビルマンを見ればいいの?

『デビルマン』を観ようと思ったら、たくさんの関連作品があります。「デビルマンレディ」や「デビルマン saga」、「ネオデビルマン」や「新デビルマン」など、多くの名前があります。

しかし、永井豪の作品で「正統デビルマン」と呼べる漫画は5つあります。

『デビルマン』(1972〜1973)、『新デビルマン』(1979〜1981)、『バイオレンスジャック』(1973〜1990)、『デビルマンレディ』(1997〜2000)、『デビルマン saga』(2014〜2020)です。

デビルマンの全作品を追いかけたいのであれば、これらの5作品を順番に読むことをお勧めします。しかし、「デビルマン」の本質だけを知りたいのなら、単行本『デビルマン』1冊だけで十分です。

ただし、単行本『デビルマン』自体も、作者が継続的に改訂版を出しています。韓国においては1987年版の「豪華愛蔵版」が最も広く知られていますが、この豪華愛蔵版は『デビルマン』の原作に「新デビルマン」を混ぜて作られたものです。

その後、ブログでも紹介した2012年の「改訂版」では絵がかなり多く再描画されているので、それを読んでも大きな問題はありません。ただ、最初に出たものが一番雰囲気の違和感が少ないと言えるでしょう。

『新デビルマン』は『デビルマン』が終了した後に、月刊誌で不定期に描かれたエピソードで、歴史を変えようとする悪魔を阻止するためにデビルマンがタイムトラベルをする話です。独立した起承転結がない物語なので、読まなくても構いませんし、面白さもあまりありません。いくつかの改訂版には原作デビルマンと合本になっているものもあります。

『バイオレンスジャック』はデビルマンとしてのアイデンティティは他の作品に比べて弱いですが、ほぼすべての永井豪の漫画に登場した主人公たちが集まって騒動を繰り広げる漫画で、独特な魅力があります。また、1973年から少年マガジンに連載された初期の作品性は『デビルマン』に劣らず優れています。

この漫画が『デビルマン』に分類されるのは、最後に明らかになる世界観の秘密によるものです。『バイオレンスジャック』の世界が『デビルマン』から続いている世界であり、サタンであるアスカが世界の中心としてさまざまな未練や罪悪感から自ら記憶を失い、さまざまなキャラクターを生み出したことが明らかになります。おそらくほとんどの読者も、この漫画が実際には『デビルマン』の話であることを最後になって知ったのではないでしょうか。

ただし、物語自体が非常に長いため、デビルマンとしての接続点を把握したいのなら、前半の数巻と後半の一、二巻さえ読めば大きな問題はないでしょう。もちろん、作品自体を楽しむためには全部読む必要がありますが。

『デビルマンレディ』は永井豪の絵がかなり変わり、今のスタイルに近づいています。ただし、この漫画は当時の永井豪が執筆していたダンテの古典戯曲「神曲」のモチーフを取り入れた部分が多く、地獄の風景描写が長くなっています。

この漫画の終盤では、アスカが『デビルマン』原作で死亡したデビルマンを復活させる準備をして神と戦うという結論に至ります。本来はアキラ(デビルマン)に似た女性キャラクター・ジュンと、リョウ(サタン)に似た女性キャラクター・アスカが登場しますが、最後の方ではアスカが男性となり、ジュンがデビルマンアキラを産むという構成になっています。

読む価値がある程度であれば、やはり原作に比べて面白さや迫力は劣りますし、デビルマンとしての関係性を知りたければ、やはり前の数巻と最後の巻だけでも大きな問題はありません。

『デビルマン saga』は最近(3月まで)まで連載されていました。この漫画はデビルマンシリーズの最終作として宣伝されましたが、どうやらあいまいな形で終わったようです。単行本が発表されなければ、どのように設定が続いているのかはっきりしませんが、結局『デビルマン saga』はデビルマンのパラレルワールドになったようです。

現実世界での各国の軍国化問題なども扱われており、その間、デビルマンとは異なり「国家」が強く登場している点が異なるものの、作品としてはやはり『デビルマンレディ』のレベルで大きな印象は残りませんでした。

ポイント2:デビルマンアニメはどこから見ればいいの?

個人的にはアニメはあまりお勧めしません。

まず、デビルマンの出発点でもある1972年のTVシリーズは普通のヒーロー物です。永井豪のデビルマンは悪魔の身体に人間の心を持つという設定があり、すべてのデビルマンのストーリーはその前提のもとに成立しています。

しかし、TVアニメは設定が逆で、デビルマンアモンがアキラの肉体を奪って過去の仲間である悪魔たちと戦うという内容です。主題歌の歌詞は「裏切り者の名を負い、すべてを捨てて戦う男…」というところから始まります。

実際、TV版が原作となり、永井豪の版がアレンジされたとも言えます。マジンガーがそれに近いですね。しかし、デビルマンは年月が経つにつれて、永井豪の漫画版が正統性を持ち、展開されていきます。

永井豪の原作としては1987年と1990年にそれぞれ1作ずつ制作されたOVAがあり、完結には至らず、2004年には実写映画が制作されましたが、ひどい評価を受けました。

『マジンガーZ対デビルマン』は1973年の作品で、デビルマンよりもマジンガー側が一方的に力の優位を持つという仮定で作られたアニメで、『サイボーグ009対デビルマン』もデビルマンそのものとして見ると既存の世界観とは大きく関係がないアニメです。

『デビルマンレディ』はアニメ自体も普通で、デビルマンの雰囲気もあまり感じられません。

ただし、2018年にNetflixで制作された『DEVILMAN crybaby』が最も原作に忠実だと言われています。

ポイント3:韓国の作家がデビルマンを?

『デビルマン』は1990年代後半に後輩作家たちがそれぞれの意味を込めて描いたトリビュート作品が登場し、再びブームを迎えました。

その中で重要だったのは『アモンデビルマン黙示録』です。絹谷裕が描いた漫画で、この漫画ではアキラに隠れていた悪魔の戦士アモンの話と、シレーヌとアモンの関係が描かれています。シレーヌはここからアモンの恋人役として浮上し、その後永井豪の『デビルマン saga』にも似た関係が描かれます。

同じ時期に出た『デビルマンレディ』よりもこの漫画を見る方が良いと私は個人的に思います。

その後出たデビルマンのトリビュート作品はすべてそれなりに見る価値があります。

『ネオデビルマン』は多くの後輩作家たちが短編を描いたトリビュート短編がまとめられた作品です。これも多くの作品性が優れており、有名な単行本です。

ゲッターロボの石川賢を始め、ガンダムキャラクターデザインで有名な矢立肇、「ゴールデンボーイ」や「東京大学物語」の江川達也、「寄生獣」の岩明均などが参加しています。

高遠瑠依作家の『デビルマンG』はアキラの恋人ミキが魔法少女であるという驚くべき設定を持つ漫画です。デビルマンとは無関係に強烈な漫画です。この漫画は好みが分かれるでしょうが、一度見る価値があります。

そして『デビルマン対闇の帝王』は「龍飛不敗」で有名な韓国の文正厚氏が描いた漫画です。デビルマンとマジンガーZ誕生40周年を記念した漫画で、デビルマンがミキを蘇らせるために冥界に入り、冥界の神ハデスと対峙する話です。スッキリした結末は得られず、残念です。(おそらくほとんどの日本の読者はTEAM MOON名義のこの作品が韓国人の手によるものであることを知らないでしょう。)

これは記念として一度見る価値があります。

プラスアルファ:

デビルマンの内容はこういうものです。

心が弱く優しい少年・不動アキラは友人のアスカリョウに導かれ、人間以前に地球を支配していた悪魔デーモン族の歴史を知ることになります。デーモン族は他の生物と合体することでその能力を得ることができました。そして氷の中にいた彼らが復活するということを知ります。

秘密を知られた二人を殺そうとデーモンたちが現れ、アスカはデーモンと戦うためには自分自身がデーモンと合体し、デーモンの力を得る必要があると言います。

そのために理性を捨てて狂乱の状態でデーモンの精神を受け入れる「サバス」を開きます。酒や薬物、音楽、朦朧とした状態の中でさまざまな殺人が起こり、しばらくすると人々が徐々にデーモンになっていきます。主人公アキラもまたデーモンになります。これがデビルマンの誕生です。その後、他のデーモンとの戦闘が続きます。

アキラはデーモンになった他の者たちとは異なり、自我を保つことができましたが、性格はワイルドに変わりました。

問題は彼女のミキです。アキラは親の海外転勤で幼馴染のミキの家に住んでいましたが、アキラを殺そうとするデーモンたちが襲ってきて、さまざまな事件に巻き込まれていきます。

活発な性格のミキはアキラの変化を喜びますが、どこか不思議に思います。

デーモンと人間の全面戦争が繰り広げられる中、ある日アスカが突然TVに出演します。アスカが「デーモンはあなたのすぐそばにいる」と公開したビデオには、アキラがデビルマンになる姿が映っていました。

その瞬間、ミキの父親が散弾銃を持って飛び出してきます。

アキラはすべてを受け入れますが、それでも人間の心を失っていないと涙を流します。

家を出たアキラの前にアスカが現れます。アキラが生きられる世界はもうデーモンの世界しかないと言います。アキラはアスカの正体がデーモンたちの首領であるサタンであることを理解します。

アキラは自らと同じように人間の心を持つデビルマンたちを集め、デーモンと戦う決意をします。

しかし、そんなアキラが目にしたのは、ミキの首と四肢を切り落とし、串刺しにして高く掲げて行進する人間たちの姿でした。ミキの妹、そしてアキラの友人たちもまた、首を切られ串刺しにされています。

自分が守ろうとした人間たちを殺した後、ミキの首を持って出てきたアキラ。サタンとの対決を決意します。

サタンはアキラと戦いたくありません。男と女をすべて持つサタンは、心の中でアキラを愛していました。しかし、もはややむを得ずデビルマンたちとデーモンたちの戦争が始まります。

壮絶な戦いが進行し、場面が切り替わりアキラとリョウは共に横たわっています。

月を見ながらアキラにさまざまな話をするリョウ。神が異常進化したデーモンを嫌悪し、この宇宙自体を消し去ろうとしていると言います。自分はデーモンを守るために戦うつもりだと。

そして、リョウが身体を起こしてアキラを見ると、アキラには下半身がありませんでした。リョウは涙を流します。遠くから神の軍隊が来る姿が見えます。

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